PM2.5の人体への影響 [PM2.5とは]

通常、人体は、さまざまなフィルター機能を発揮して、ホコリやチリが肺に達するのを防いでいる。

鼻や喉、気管、気管支の内側には適度な湿気があるのだが、この湿気が肺を守るフィルターの役割をはたしているのだ。

たとえば、空気の乾いた部屋ではホコリが舞いやすいが、加湿器を使って湿度を高めることにより、ホコリが空気中に飛ぶのを防ぐ…のと同じ原理だ。

このように人体は、もともとのフィルター機能を備えている。


ところが、PM2.5のように、ミクロン単位の非常に微細な粒子の場合には、それら人体のフィルター機能で止まらず、肺の奥まで達してしまうのだ。

肺の奥まで行ってしまうと、充分な排泄機能が発揮できず、結果、有害物質が年を追うことに、どんどん蓄積していってしまうことになる。

量が少しであれば、深刻な健康被害は現れないかもしれない。

しかし、それが年数とともに蓄積されるのであれば話が違う。

今は何も症状が現れなくても、数年後~数十年後には肺ガンなどの命にかかわるリスクとなって、自分の身に降りかかってくるであろうことは、充分に想像できる。

しかも、自分が肺ガンになった後に過去を振り返って、「ああ、ここ何年もPM2.5を吸ったせいで癌になったんだな。それならば仕方がない。」と思う人は、まさかいないだろう。

おそらくは、何だか分からないうちに癌になり、ある日突然、医者から「肺ガンですよ」と診断されて、途方にくれる。こんなところだと思う。

このように、目に見える影響が今すぐに感じられるのであれな、みんな真剣になって自分自身で対策をとるが、必ずしも、そうとは言えないところに、PM2.5をはじめ、環境汚染の本当の恐ろしさがあるのかもしれない。

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PM2.5で花粉症が悪化する? [杉花粉とPM2.5]

田舎の杉林の近くと、東京などの都市部では、どちらのほうが花粉症の症状が深刻でしょうか?

普通に考えれば、「杉林の近くのほうが、花粉の飛散量が多いのだから、田舎の杉林の周りは花粉症に悩まされている人で溢れているんだろうな」ということになりそうなものですが、実際は違うようです。

じつは杉花粉は、様々な公害物質と結びつくことにより、アレルギーを引き起こす効果が高まるのです。

そのため、公害物質の多い都市部のほうが、花粉症の症状が出やすいということが実際に起こっています。


さて、公害物質といえば、最近、大気の汚染が深刻な中国大陸から飛んでくる、PM2.5のことが気になります。

今後、日本に飛んでくるPM2.5の量が増えることにより、今まで以上に花粉症が重症化するのではないかと懸念されているのです。

PM2.5そのものは1年中飛んでくるのでしょうけど、とくに花粉の季節は、くしゃみや鼻水、目のかゆみという、実感しやすい症状に悩まされることになるでしょうから、なるべく、前もって症状を抑える工夫をしておきたいものです。


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杉花粉とPM2.5 大きさ比較 [杉花粉とPM2.5]

杉花粉とPM2.5とで、粒子の大きさを比較してみましょう。

杉花粉粒子の大きさは、およそ30~40μm(マイクロメートル)です。
(1μm=1000分の1mm)

それに対して、PM2.5のほうは一番大きな粒子でも2.5μm以下という、圧倒的な小ささです。

その差、少なく見積もっても12~16倍以上!

これだけ大きさの差があるということは、「杉花粉を完全に防げるマスクであっても、PM2.5が防げるとは限らない」ということになります。

PM2.5を防ごうと思ったら、PM2.5に対応したマスクを用意しなければなりません。

反対に、PM2.5を防げるのであれば、花粉は余裕で防げるということにもなるでしょう。

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PM2.5とは何か? [PM2.5とは]

PM2.5とは何か?

最近、中国大陸から飛んでくる公害物質として話題になってきているPM2.5。これは一体何なのか?

PM2.5の、もともとの意味は、「大気中を漂う粒子状物質の中で、2.5μm(マイクロメートル)という非常に小さいもの」を指す言葉だった。

1μmは、1mmの千分の一、つまり0.001mm というのだから、2.5μmならば、0.025mmということになる。

これはもはや顕微鏡がないと見えないくらい小さいもので、当然、普通に肉眼で見ることは出来ない。

コレくらいの小さな微粒子ともなると、性能の低い空気清浄機のフィルターならば通過してしまうし、一般のマスクでは防げない。

大量に人体に入れば、健康上良いわけはなく、今後、さまざまな健康被害に繋がるのではないかとして懸念されている。これが公害物質としてのPM2.5なのだ。


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